こんにちは🌞

先日、ノアンピアノコンクールで第1位を取った生徒さんが、副賞でイヴ・アンリ先生のレッスンを受けてきました🎶

彼は、ショパンの「マズルカ風ロンド」を弾き、またその日は一日中他の方のレッスンも聴講をしたそうで💝

刺激たっぷりの1日だったみたいなんですが、

その日、レッスン中に先生がしきりに仰っていたのが、

「とにかく構成を理解してから譜読みをして」

ということだったと。

私も非常ーに耳が痛いお話だなぁ…と思い、自分の記録のためにも、そして

「???構成を理解するって何なに???」となっている生徒さん達のためにも😎

ブログを書いておこうかなと思い立ちました。

構成と一言で言っても、曲の形式だったり作曲様式ももちろん大事なんですが、

もっと実践的なことで言った方が良いかなと思うので、私の思う大事なことを3つ言うと…

(※ソナタを弾くのにソナタ形式を知らなかったらそりゃーーまずいのですが💦)

①調性の移り変わりを大まかにつかんでおく

(逐一やる必要はない、大きなターニングポイントを)

②段落点を知っておく。それは文章で言う、句点なのか、読点なのか。

楽譜も文章と同じで必ず段落があります。

(私は普段、それを「フレーズ」と呼んでいます。)

③曲の中心となる「テーマ」をとらえる。

大事なことは、それが重要な要素(テーマやテーマの変奏)なのか?

それとも飾り(テーマ以外)なのか

ということ。

わからず弾いていると、全部同じに聴こえてしまいます。

そして私が個人的にオススメしたいのは、

🌟特徴的な和音が出てきたら、それが何の和音かわからなくても良いからマークしておく!

ということです。

なんかここ、グッとくるなぁ〜でも単に、属7とかでは無いんだよな?!となったら、何でも良いのでマークする。

そこから、レッスンで先生と一緒に考えたら良いと思うのです。

———-

…ってなことを、先日中学3年生の生徒さんがドビュッシーの喜びの島を持ってきた時に、一緒に構成を考えながら話していたら、

「設計図がないままにとりあえず家を建てるか、設計図を作ってから家を建てるかの違いみたいな感じなんでしょうか」と😂

いや、物分かり良すぎるし例え話が分かりやすすぎる!!さすが桜蔭生(⁈)とか思いながら、

本当にその通りで、設計図を作るのは確かに時間がかかるけど、長い目で見るとそのほうがずっと良い家が建つに決まってる。

私たち日本人は、どうしてもそういう教育を受けてこなかったから

私自身も完全に手探りですが

まずは”音楽の設計図”を作ってから譜読みするべきなのかもなぁと思いました。

というか、それが出来たら強すぎる。

先述のイヴアンリ先生もですが、私が以前何度かレッスンを受けて衝撃を受けたのがアンリバルダ先生。

バルダ先生は、例えばバラード1番とか「はい、この曲g mollだよね。じゃあc mollで弾いてみて」とかいきなり仰る。

そして先生はc mollで見事に弾かれるんですよね😳

別にそういうことをレッスンで言うのが、決して特別なことでも何でもなく、今まで自分もそういうレッスンを受けてきたから仰ってるんだろうなという、あくまで自然な口ぶりでした。

(※公開レッスンだったので、レッスンを受けている私は公開処刑でしたが😇😇)

バルダ先生もイヴアンリ先生もフランス人。

フランスはとてもソルフェージュが強いという印象があります。

日本は本当に技術的な面で育てるのは上手だと思うんですが、

そういうレッスンも出来るようになりたいなぁと。。

色んな先生のレッスンを聴くのは大事ですね✨

音楽の構成を考えてからの譜読みも、例えばツェルニー100番とかインヴェンションとか、簡単な曲から癖になるまでやっていたら難曲もスルスル出来るようになると思うんですよね。

ただ、そういうレッスンが出来るようになるためには、生徒さん側もある程度の準備が必須です。というのは…

ソルフェージュレッスンが必須になってきます。

ソルフェージュの知識がない生徒さんにはそういうレッスンが出来ません。💦

ソルフェージュレッスンもなるべく沢山の生徒さんに受けてもらいつつ、みんなに音楽のことをなるべく包括的に捉えてもらえるようにレッスンして行きたいなぁと思いました。

(私の教室では、ソルフェージュとセットのレッスンをオススメしています😎🎶)

ソルフェージュも習っている生徒さんは、教えやすさが全然違う!

「これ何調?そう、属調に行ってるよね!てことはこれドッペルドミナントだから盛り上がりそうだね。」

こんなレッスンがスムーズに出来るのです…本当に楽。

もしこれが、ソルフェージュやっていない生徒さんへのレッスンとなると、まず調性判定すら大変…。

私が一方的に伝えることは可能ですが、それを生徒さんが理解せぬままメモする、みたいなあまり意味のないレッスンになってしまうなと思います。

※ちなみにソルフェージュはグループだと月5000円でやっております😎

 私のソルフェージュの生徒さんたちは、大体小学校高学年で、音大の過去問が解けるようになっています✨

昨日のソルフェージュの様子♬

昨日は3時間レッスンで、テストをしました!

テストの科目はこんな感じ

・単旋律聴音1題

・複旋律聴音1題

・和声聴音1題

・楽典の問題(桐朋の過去問相当)

・曲中の和声分析と、非和声音の種類を書く問題

・初見視唱(それぞれ違う問題1題ずつ)

・初見視奏(それぞれ違う問題1題ずつ)

途中休憩も入れたのですが、みんなスムーズに出来すぎて時間が余ったので、

今まで曖昧にしていた準固有和音についての説明もしました♬

みんな本当によくできる✨

ちなみに写真の部屋は、ソルフェージュ専用の部屋です✨

個人的に、A3をコピーできるコピー機が本当に神すぎて助かっています・・・(手に入れるまでは、永遠にコンビニのコピー機を陣取ってコピーしてたので😭ソルフェージュはプリントだらけなのでね・・)

———

形式がわかっていないと、「この曲のこの部分、良いんだよ!!何故なら〜」と、周りに話すこともできません。

曲の魅力を伝えることが演奏家の役目だと私は思いますが、どこが演奏曲の魅力なのか、みんな分かって弾いているのかしら?と思うこともしばしば……。

でも、それって教わるものじゃないと思うんですよね。感動するのはいつだって自分からじゃないと意味がないなぁと。

簡単には描けるようにはならないと思いますが、レッスンの“教える側”も、”教わる側”も、まずは音楽の設計図づくりを目指してレッスンするのは大いにアリだな、と思っています。

私も、レッスンで生徒さんに伝える中で、絶対に間違えのないように

(というか、周りを見ていてもピアノ科ほとんど全員の悩みは、和声の授業を満足に受けられないまま音大に入り、いきなり和声の授業を作曲の先生方から知ってる前提で受け、訳分からずトラウマになる・・・というものだったので\(^o^)/)

最近和声のやり直しをしたくて、実は和声のレッスンを受け始めました💝

とても良い先生でレッスンが楽しく、しかも和声は完全に座学なのでオンラインで受講でき、時間も掛からないし本当に楽しい。

みんなに還元できるように(というか完全に自分の楽しみなところも大きいですが😂😁)

楽しみつつのんびり頑張ります♪

というわけで、いったい何の話だったんだっけ?という感じですが、そうだそうだ音楽の構成の話でした。

少しでも伝われば良いな〜と思っていますが、難しいと思うので…聞きたいことがあればいつでもレッスンにいらしてください😎

それでは!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です