行ってきました。

あぁ、あぁ、ごめんなさい、いま2日目を聴き終えた帰りの東海道線なのですが、相当感極まってます。。。。

32番の2楽章を思い出しては、涙が溢れて、あぁあぁ思い出さないようにしよう、、いや、でもあの音を、あの音を忘れたくない!!!と、葛藤している完全に変な人、

こんばんは、川添です。

本当に、この日を楽しみに生きていて😂、レッスンも別の日に変更してもらって。。ありがとうございます。

いやぁ、、、もう

今日(2日目)が凄すぎて、凄すぎて、凄すぎて。。

昨日はとにかく集中して聴けていなかったし、バレンボイムにも動揺があったのかな?と思った。

皆様ご存知かもしれませんが、今回1日目は初期ソナタ1-4番のAプログラムで、2日目は後期ソナタ30-32番のBプログラムだったはずの所、なんと1日目もBプログラムになってしまい、ちょっとした話題に😂2日間同じプログラムになったということですね。

いやほんとに1日目は、1番の緊張感溢れる出だしを予想してグッと集中してる時に、ソシ〜シファ〜🎵と始まったときの衝撃たるや笑

最初の2ページくらい全く集中して聴けませんでしたが、集中しろ〰と言い聞かせて聞く。

1日目は、終演後にバレンボイムが「曲目を勘違いしていてごめんなさい、また必ず来日するから、その時には初期を弾きます!」なんてお茶目にスピーチをしていたり、お辞儀の時も笑顔が見られた。

2日目は、笑顔なし(もちろんお話もなし)。でもなんっと言っても演奏が抜群。

なんだか1日目は(曲目のことなど気になりすぎて、私が集中して聴けていなかったせいもあるかもしれないが)、ぼんやりと、うーむ、、慣れと経験で弾いているのかなぁ。。巨匠になると、そうなってしまうのだとしたら残念だなぁ、、というのが正直な印象だった。

と!!こ!!ろ!!が!!!!!(どうしたどうした)

2日目は全く違う。30番の入りから、バレンボイムからも緊張感漂う。昨日のほうが楽に弾いていた感じがした。でもやっぱり私はピリッとしている方が好き。

31番は、昨日も本当に素晴らしく、今日も本当に素晴らしかった。あの1楽章を上手く弾いている人を見たことがなかったのだが(※無論、自分含め。院試か何かで弾いたんだが本当に大変だったょ………)、あんなに自然に、普通に、語るように、いや、語るようにと言うと作為的に聴こえるか、喋るように、普通に家で親密に話しているみたいに。そんな風に弾くんですよ。信じられますか??????

そしてなんと言っても32番。うおおおおお、昨日の物足りなさを拭い去ってくれた。なんてエネルギッシュで強靭な1楽章。そしてなんと言っても2楽章。2楽章。2楽章。人生を振り返ってるの???と、なんて美しく、哀しく、懐かしいんだろう。と。。もう2楽章は泣いてる人・泣くの我慢して上向いている人(※自分含め)がたっくさん。あれは耐えられない、そうなるよね。バレンボイムは表情一つ変えないのにね。

そう、バレンボイムのレッスン動画がYouTubeに載っているんだけど、その中で「作為的に聴こえることが一番良くない」(一番とは言ってないか、w)みたいなことを言っていた。本当にバレンボイムは自然だもんね。息を吸うみたいに演奏してる。

歌うところで力んじゃうのが大半のピアニスト(※無論、自分含め)。

バレンボイムは歌うところでこそ自然なの。

ああそうか、そう弾けば良いんだ。

私なんてバレンボイムに比べたら米粒のようなものだが、たった3曲に、今までの人生で知り得なかったことを教えてもらった。

(※後期ソナタ3曲に対して”たった”、というのは語弊がありすぎることは分かってる)

席が違うのも功を奏したか。1日目は正面の真ん中(超良席を頑張って取った)、2日目は前から3列目のピアノの蓋側(しか取れなかった)、

音が全っっっっ然違う!!!!

期待していなかった、2日目のピアノの蓋側のが遥かに、明らかに、良い。(全てがクリアに聴こえすぎる故、危険地帯フーガwの前とか私が何故か緊張したが…←)

やっぱり私は、、薄々感じていたがピアノの近くで聴いたほうが感動するのかも。

奏者が聴いているのに近い響きを聴けるほうが、

奏者の表情が全て見えるほうが、感動する。バカにされるかもしれないけど😂

私は私の聴きたいように聴けばいい。

ウィーンで、豆粒みたいなソコロフを聴いても正直感動しなかった。最前列でケフェレック先生の演奏を聴けたフランスでは、泣いた。やっぱり私は、一体感というか躍動感に、心躍るのかもしれない。二階席や遠い席だとそれはなかなか叶わないことだ。

だから、値段はいくら出したとしても、やっぱり自分にとってベストな聴き方が出来ることが、一番の幸せだと思う。やっぱり、お金はいつでも稼げるが、演奏会は一期一会。。その期を逃したら、もう聴けない。

行った後悔より、行かなかった後悔は取り返しつかないもんね。

お金を気にしないで演奏会に行きまくろう、、と、なんだかそんなことを思い出させてくれたバレンボイムのリサイタルなのでした。。。。

まぁこんなの次いつ聴けるかわからないけど。

コロナは、沢山の大切なものを奪っていった。

でもそれと同時に、本当に大切なのに その大切さを噛みしめることのなかったものに対して、無性に感動する経験をくれたのかもしれない。

バレンボイムのリサイタルに居合わせた人全員が、きっとそう思ったんではないかな、と思いました。やっぱり音楽は、演奏会は、必要です。幸せな時間だったなぁ………

ここ、思い出しては涙が、、、、きっとここの音を思い出すだけでご飯3杯いけ…ないわ、むしろ食欲なくなります。あぁ、、、、

(最後に、バレンボイムが音楽について語っている永久保存版動画を貼っておきます)

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